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腰椎分離症とは、背中を反らす動作や捻る動作を繰り返すことで、椎間関節(背骨の連結部分)に負荷がかかり亀裂が入り疲労骨折を起こしている状態です。
骨の成熟が未熟な成長期に発生しやすいとされており、身体を反ったり捻ったりするスポーツをしている成長期の学生は要注意です。
また小中学生において、2週間以上続く腰痛の45%が、腰椎分離症であったという報告もされており、成長期の腰痛における代表的な疾患のひとつと言えます。
腰椎分離症は、初期にはスポーツ中やスポーツ後の腰痛を訴えます。痛みを我慢してしまい、病気が進行すると、長時間の立位姿勢や授業中の座位姿勢なども痛みを訴えるようになり、日常生活に支障をきたすケースが多くみられます。
腰椎分離症は、腰を反ったり捻ったりすると痛みが増強することが特徴としてあげられます。すでにお伝えしたように、一定期間腰痛が続いているケースや、腰を反ったり捻ったりするとより痛みが強くなるケースは、腰痛分離症が強く疑われます。
腰椎分離症は、早期発見・早期治療が勧められます。痛いのを我慢して放置をすると、亀裂の入った骨折部分が癒合しない(正常に戻らない)偽関節という状態になってしまいます。
腰椎分離症の診断は、腰椎分離症が「あるorない」はもちろんですが、病期を判定することが最も重要です。なぜなら、病期によって治療方針が大幅に異なるからです。
ここでは、「病期とは何なのか」と言うことからお話しします。
病期というのは、その怪我・病気がどの程度進行しているかを表します。腰椎分離症の病期は4つに分類されます。
『超初期』→『初期』→『進行期』→『終末期』
これを分かりやすい言葉で説明すると、最初のひび割れが始まる時期(超初期〜初期)、段々とひび割れが大きくなり完全に分離してしまう時期(進行期)、二度と元に戻らない分離になってしまう時期(終末期)と表せます。
では、この4つの病期というのはどのように診断するのでしょうか。
その答えは、レントゲン・MRI・CTの画像検査を組み合わせて判定します。
整形外科で腰椎分離症を疑われた際は、まずレントゲンの検査を行います。
レントゲンで腰椎分離症を診断できるのは、『終末期』のみです。終末期とは、発見が遅れたために偽関節という状態になってしまっているケースです。レントゲンで診断が可能な場合は、これ以上の検査は必要ありません。
ほとんどの場合が、レントゲンでは診断できない腰椎分離症であり、その場合はMRIの検査を行います。MRIで骨髄浮腫という異常初見が見つかった場合は、『超初期』『初期』『進行期』の可能性があります。
「MRIは絶対ですか?」という患者さんの声もよく耳にします。その答えとしては、「出来れば撮ったほうが良い」とお答えしています。なぜかと言いますと、一番最初に変化が起こる『超初期』はMRIでしか診断することが出来ないからです。
これは昔体験した実例ですが、レントゲンとCTの検査を行い異常なしと診断された選手がいました。しかし、3ヶ月後に再受診した際に改めてCTを撮るとハッキリとした腰椎分離症が見つかりました。これは、MRI検査を行わなかったために『超初期』の分離症を見逃していた可能性が高いということです。このような失敗をしないためにも、MRIの検査は受けるべきとお伝えしています。
MRIで骨髄浮腫という異常初見が見つかった場合、次にCTの検査を行います。このCTの検査によって病期が確定します。
CTによる病期診断
腰椎分離症の治療は、ほとんどの症例で保存療法が選択されます。
一般的には、スポーツ活動の休止・硬性コルセットによる安静・リハビリテーションを行います。
『終末期』の偽関節になってしまっている場合は、炎症のある部位にブロック注射を行ったり、それでも改善がない場合は、手術を検討することもあります。
次の章では、病期にあわせた詳細な治療の流れをお話します。
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